修士課程進学のススメ

■ 研究活動を堪能するには...いざ大学院へ!

卒業研究では先生のアドバイスを頼りがちになるのは通例ですが,研究が進めば自分の視野も広がりますので,主体的に研究を行えるようになります.
それからが研究活動の醍醐味だと思います.そういった意味でも研究活動は長期的になりますので,大学院に進学することをお勧めします.

また,研究活動を通じて得られる恩恵は,専門知識•技術のみではございません.
自論を伝える説明力(文章力,プレゼン力,論理力,英語力)や仕事力(難しそうな事でも尻込みしない精神力)など,
資格では測れないが実は社会活動において他者と差がついてしまう能力を鍛えることができるでしょう.

当研究室では国内外において積極的に(英語で)研究発表を行いますので,度胸もつきます.
一連の研究プロセスを体験するには,やはり1年では足りません

■ 企業に勤めてから何をやるのかが重要です.

極論ですが,高卒でもトヨタなど大企業に就職できます.しかし,会社を動かす程のビジネスマンに出世するのはかなり困難でしょう.
それは,たとえ高卒で入社しても,到底(年齢的にも経験的にも)同期の学部卒や大学院卒に勝てないからです.
もちろん企業も最初から分かってますから,工場に人員配置することをメインに高卒生を採用します(しかし稀に大抜擢で出世するものもいます).

実はこれは,学部卒と大学院卒にも同じことが言えます
わざわざ基本給の高い大学院卒を採用するのは,彼らの経験を期待しているからです.
よって,学部卒は大学院卒の連中に匹敵する経験・能力が無ければ,高卒生の如く大きな仕事がまわってきません.
その結果,出世に差がついていきます.(この考察は私の自論ではなく,多くの方々が同じことを言っています)

私は,決して脅すつもりではありません,
大学院に進学しない者は,卒論の1年間を精一杯がんばってください.
せめて年度末に,学会発表をできるまで到達すれば,対外発表のプロセスを経験できますから,
ビジネスで必要は能力(プレゼン力,文章構成力,論理的思考能力,度胸など)を磨くことができるでしょう.

結論として,
■[修士に進学しない場合]
日本全国の大学院生を追い抜く気持ちで,卒論の1年間をとことん頑張る! --> 最低でも学会発表を目標に(英語発表だとなお良し).
■[修士に進学する場合]
日本全国の卒論生に追い抜かれない,かつ,日本全国の大学院生の中でもトップクラスに入る気持ちで,大学院の2年間をとことん頑張る!
--> 論文投稿を目標に(英語論文だとなお良し).

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■ 進学したいが,お金が心配な場合

いろいろな奨学金制度を検討した上で結論を出しましょう.日本は,頑張っている学生を応援しています.

日本学生支援機構(第一種 or 第二種 奨学金)
学部の成績が優秀であれば,第一種奨学金(無利子)が取得できます.
さらに,修士課程にて論文1編を執筆できれば,返還免除になるようです [ソース].
なお,論文1編は,当研究室が掲げる目標と同じです.つまりちゃんと研究していれば,返済免除です.

■学内に掲示される給付型奨学金
年に数回,給付型奨学金が掲示されています.給付型だから返還義務ナシです.
こういうのに気付いて無いでしょ?あるんです,結構.
皆が気付かないので,応募すれば高確率で当るとウワサされています
事務(総務課?)に聞けば,最新の情報を入手できます.

■両親にあまえてしまう
私はこのパターンでした...(修士過程のみだけど).
大学院卒業後,企業で出世して,高給取りになったら,ご両親に返還すると決意しては如何でしょうか?
そういう気持ちを持つことで,今後増々,真摯な気持ちで頑張って行けると思いますよ.


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