TeX講習のページ
卒論執筆にも学会のレジュメにもTeXを使います.
また,一般書籍や技術文章を書く際にも使用するので,今後のためにも知っておいて損は無いでしょう.
まず,TeXを使える環境を整える必要があります.
windowsユーザは,研究室の書籍 [LATEXはじめの一歩] を参照すれば,最低限必要な環境は整います.
P.64のDVI出力
が正しく行われることを確認した上で,以下の演習を進めてください.
Macユーザは,下記appleサイトからLatexパッケージをインストールし,
(http://www.apple.com/jp/downloads/macosx/tools/)
さらに,TexShopをインストールしてください.
TexShopはgoogle検索で簡単に見つかります.もちろんフリー.
(LaTeXiTが動作するならLatexパッケージは既にインストールされています)
1. TeXとは
■ 一応,プログラミング言語です.ソースを書いてコンパイルし,原稿に変換します.
■ HTML言語のように,タグ(おまじない)で囲んで,原稿のレイアウトを指定します.
■ Wordより遥かに奇麗な原稿が作れます.
■ テキストのみで原稿を執筆できるので,Wordのような煩わしさ(もっさり感や変なバグ)を回避できます.
■ Wordってう○こじゃねーのって思えるようになります.
■ インストール方法(無料です)は,研究室の書籍を見てください.
■ TeXの文法に関しては書籍が参考になりますが,
[LaTeXコマンドシート一覧] が便利です.
■ TeXは一から勉強するものではありません.実際に原稿を執筆しながら,体験的に習得するものです.
2. TeXファイルの基本構造
\documentclass[ 段組み.用紙サイズなどを指定する ]{ スタイルファイルを指定する }
書式に関する設定を記述する(プリアンブルと呼ぶ)
\begin{document}
本文を書く
\end{document}
3. 演習 ― 実際に使ってみましょう
■ 演習(1) : 上岡君の卒論(soturonH20.tex)をコンパイルする
【TeXの基本操作を体験します】
[1] リンク先の
graduation.zipを解凍してください.
[2] ファイルの中身を確認してください.TeXのソースファイルは2種類あります.
/gaduation/卒論/soturonH20.tex
/gaduation/卒論/レジュメ/graduation_resume.tex
[3] まずは各自のTeX環境を用いて,soturonH20.texをコンパイルしてみて下さい.
コンパイルの仕方が分からない場合は,[LATEXはじめの一歩]を参照してください.
また,TeXの経験を有する先輩にも聞いてみましょう!
[4] ソースファイルの中身とコンパイル後の原稿を見比べて下さい.大体,TeXのルールが掴めると思います.
■ 演習(2) : 上岡君の卒論のレジュメ(graduation_resume.tex)をコンパイルする 【スタイルファイルの役割を体験します】
【スタイルファイルの役割を体験します】
[1] graduation_resume.tex を開いてみてください.2行目に
\usepackage{campus_presen_resume}
とありますね.また,同フォルダ内に,campus_presen_resume.sty が入っていますね.これがスタイルファイルです.
スタイルファイルを使うことによって,決まったレイアウトの原稿を自動作成できます.
スタイルファイル(***.sty)はTeXファイル(***.tex)と同じフォルダに入れておき,\usepackage{}で読み込みます.
[2] 各自のTeX環境にて,graduation_resume.texをコンパイルして下さい.
[3] ファイルの中身とコンパイル後の原稿を見比べて下さい.
[4] コンパイル後の原稿をPDFに変換します.他者に配布する時にPDF化を行う必要があります.
研究室にあるソフトウェア[いきなりPDF2]を用いればいかなるファイルもPDFに出来ます.
インストールしていない人は,インストールしておいて下さい(windowsユーザのみ).
■ 演習(3) : 上岡君の学会発表(電子情報通信学会)のレジュメ(08G3690.tex)をコンパイルする
【スタイルファイルを変えると,レイアウトが一気に変わることを体験します】
[1] リンク先の
IEICE.zipを解凍してください.
[2] スタイルファイル(ieicejsp.cls)もスタイルファイルの一種です.
これを使うことによって,決まったレイアウトの原稿を自動作成できます.
[3] 各自のTeX環境にて,08G3690.texをコンパイルしてください.
[4] ファイルの中身とコンパイル後の原稿を見比べて下さい.
[5] コンパイル後の原稿をPDFに変換します(Macでは自動的に変換されます).
[補足] 修正用原稿(鈴木に提出する原稿)を作ろう.
1行目 \documentclass[twocolumn,...] 内のtwocolumnを,onecolumnに書き換え,
行間を空ける開始行に \addtolength{\baselineskip}{1.75cm}と記述して下さい.
これをコンパイルすると修正用原稿が出来上がります.
原稿の修正を受ける際には,この修正用原稿と本原稿を提出してください.
■ 演習(4) : 自分の中間発表のレジュメを,演習(2)のようにTeX化しよう.
[1] 使用する図は,Illustratorなどを使用して,epsファイル化する.
[2] 章や節など,TeX文法に従って書き換える.
[3] 数式や表なども,TeX文法に従って書き換える.
[4] あとは実際にレジュメを執筆しつつ,TeX文法を調べながら使用すればOK.
[5] 中間発表用TeXスタイルファイル
を取り込んでコンパイルする.(Word用のテンプレートも含まれています)
[6] 演習(3)[補足]に従い,修正用原稿も作成し,本原稿と合わせて鈴木に提出. --> 原稿の修正を受ける.
■ 演習(5) : Matlabで図示した結果をepsファイルで保存して,Illustratorで修正する.
さらに,図をTeXに取り込み,原稿に反映させる. 【重要】
【MatlabエディタとIllustratorの基本的な使い方を習得する】
[1] Matlabで適当な図を書く.
(例)
>> plot(rand(1000,1))
[2] カーソルアイコンをONにして,図をダブルクリックする.
[3] フォントサイズや線の太さを変えたり,各軸にnameを入れることができる.
[4] File > Save As(またはエクスポート)にてeps形式で図を保存する.
[5] 保存したepsファイルをIllustratorで開く.
[6] 全選択して[グループ解除]をし,余分なパーツを削除する.
[7] 必要に応じて,加筆したり,フォントを変更したり修正を加えて保存する.
[8] epsファイルをTeXファイルと同じフォルダに入れ,
TeXソースファイル中の図を指定する部分(08G3690.texなどを参照)に図のfile nameを記述する.
[9] TeXファイルをコンパイルし,適切に図が取り込まれたか確認する.
以下は windowsのみ です.MacではTexShopでコンパイルすれば自動的にPDFも生成されます.
■ 演習(6) : TeXの原稿をPDF化しよう. 【必須】
【卒論やレジュメでは,PDFによる提出が求められます】
方法は2通りあります.
【方法1】"いきなりPDF"を使う場合
[1] コンパイル後に自動生成される "dviファイル(***.dvi)" を開いて "印刷" ボタンを押す.
[2] Printウィンドウが出たら右側中央にある "dviprt" にチェックを入れる.
[3] OK押す.
【方法2】"dviipdfmxコマンド"を使う場合
[1] コマンドプロンプトを開く.(スタートメニュー --> アクセサリ)
[2] dviファイルの入っているフォルダに "cd フォルダ名" で異動する. (cdは,ChangeDirectryの意です)
[3] コマンド "dvipdfmx (ファイル名).dvi" と入力する.
[4] Enterキー押す.
もし上手くいかない場合は,下記サイトを参考にして下さい.
http://mechanics.civil.tohoku.ac.jp/soft/node28.html
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