卒業研究を始めるにあたって

■ 卒論テーマの決め方

まずは研究テーマを決めないと始まりません.4月中に決定してください.

[Type1] まずは自分で考えてみたい場合
 □ 興味を感じた研究キーワードと関連がある参考資料を読んでみる (参考文献リンク集 参照).
 □ 既にやりたいテーマが決まっている場合は,鈴木と直接打ち合わせしましょう.
 □ そのアイデアを計算機を使ってシミュレーションすれば,論文&学会発表に値する研究になるでしょう.
 □ 先行研究(関連論文)の追試をしてみることも有効です.その際に,自分のアイデアを取り入れて世界初の研究にしましょう.

[Type2] 鈴木から具体的なテーマをもらって,研究を始めたい場合
 経験上,ほとんどの学生がこのタイプです.
 興味や適正についてインタビューした後,具体的に研究手順を指示します.
 (**の本の*章を読んで,この手法をMatlabでプログラム化して,ここをこう変えて実験してごらん...って感じです)
 こちらのTypeが良い方は,声をかけてください.どちらのTypeも一長一短です.
 

■ [重要]メールの設定を必ず行ってください!

 研究室の連絡は,ほとんどメールで突然送られて来ます.
 しかも大学のメールアドレス(****@hcs.ibaraki.ac.jp )に送りますので,
 ActiveMail(http://www.ibaraki.ac.jp/index_student.htm)から携帯電話への転送設定を行ってください.
 さらに,メールはOutlookExpressなどちゃんとしたメーラーで管理して下さい[重要].特に,メールの検索は必須の機能です.
 メーラーの環境設定では,「サーバーにメールのコピーを保存する」を有効にしておけば万が一の時に安心です.

 なお,携帯のアドレスには 不正アドレス(ピリオドが連続する, 等) というのがあって,該当者はアドレスを変更することをお勧めします.
 不正アドレスは度々,重要なメールが届かない場合があり,皆様の信用を傷つける恐れがあります.

■ 研究ノートを作りましょう

 一度聞いた事を二度聞くような,お子様的行動は慎みましょう.教科書を読むときもノートに纏めながら読むと理解しやすいです.

■ 就職活動と研究

 内定が貰えるまでは就職活動優先で構いません.しかし,研究生活もきっちりこなすこと
 マルチタスクを行う練習はとても大切.デキナイ人はシングルタスクで満足してしまう.マルチタスクが自然にこなせないと社会に出たら勝負になりません.
 □ マルチタスクが行えない理由:片方の仕事に集中すると他方が気になって集中できない.
 □ マルチタスクを行う秘訣 = 手帳で予定の管理,ノートで成果を保存する.記録したら忘れても大丈夫!もう一方の仕事に頭を切り替えましょう.

 時間に関しては,研究室は24H営業なので豊富にあるはず.
 要するに,ガンガン就職活動を行ってもいいし,時には就職活動でゼミを休んでもいい.しかし,宿題や研究結果をきちんと残すこと.

■ 家より研究室で

 情報の共有という観点から,皆とコミュニケーションを取りながら研究を進めた方が効率が良い.
 そして,私は可能な限りアドバイスしたり,質問に答えるなど直接サポートをしたいと思っています.

■ 研究時間の考え方

 特に研究してはダメな時間はございませんので,研究室は24H営業です.

■ 土・日・祝日の考え方

 土曜日はゼミ・ミーティングがあるので出席は当然ですが,日・祝日は自分の研究の進み具合に応じて,積極的に活動してください.
 私も午後からは大学にいることが多いです.

■ アルバイトの考え方

 もちろん推奨はしませんが,ダメとはいいません.就職活動と同様です. ただし,研究生活もきっちりこなすこと.
 アルバイトが忙しいからといって一切同情はしません.それが卒研生としての筋です(研究したからこそ卒業できる or 院に進学できる).

■ 研究室で卒論を書く意味

 皆さんが何処の研究室に入って,何の研究をしようが,皆さんが一生懸命にやれば(かつ教員のサポートもあれば)同じです.
 何処の研究室でも卒研とは,
 なんか難しそうなことでも積極的に自分で調べることで新しいアイデアを創造し,
 今まで養ってきた論理的思考能力を駆使することでアイデアを教員(上司)に伝え,
 教員(上司)とともに自分のアイデアを形(論文)にする場です.

 まさに社会に出てから必須の能力を磨いてもらうわけですね.もちろんまじめに研究をやっていれば,この能力はもっと向上します.
 
 # 論理的思考能力を磨く観点で,物理・数学をベースにする我が研究室は,非常に有利だと思います.

■ 私は皆さんを “社会人” として扱います

 □ ゼミ等を遅刻・欠席する際は,メーリングリストなどで事前に連絡すること.伝言不可.無断欠席は論外.
 □ 研究室に来た時,帰る時は挨拶すること.

■ 横の連携

 □ 各自が自立し,他人をあてにしないこと.(例:宿題を写させてもらうなどは情けない...)
 □ 仲良しグループとかで固まらない.傷をなめ合わない.(こんなこと書くまでもないか...)
 □ しかし時には,同期全員を運命を共にする仲間だと思い,協力し合うこと.
   研究テーマは違えども仲間と研究について議論することは非常に重要です.やる気も増大するし,知識も深まります.議論の大切さも実感できます.

■ 第一線の研究者として扱う

 研究テーマが決まったら,即皆さんを世界をリードする研究者として扱います.そしてこれは事実です.
 対外発表の際は,皆さんがファーストオーサー(筆頭著者)です.つまりあなたの業績です.
 自分の研究(仕事)に誇りと責任を持ってください.そしてとにかく成功すること(体験体験→次へのステップ).

■ その他

 □ 音楽などを聴くときは,イヤフォンを使用して下さい.

■ PCのパスワード

 □ イザコザの原因になるので,パスワードは他人にバレない複雑なものを用いること.

■ PCのバックアップ

 皆さんの成果物は研究室の財産なので,
 □ 無線LANのHDD (TimeCapsule-312) にこまめにバックアップを取ること (Pass: tsuzuki-zemi).
 □ 特に,研究など成果物に関するフォルダは, 月に1度はバックアップをとること.
 □ 自分のPCのHDDが突然クラッシュすることもありえます.
   それで卒業できなくならぬよう,十分に気をつけてください.

■ メーリングリストで情報発信

 □ 研究や研究室に関することはメーリングリストで発信し,全メンバーで情報を共有する.
 □ メーリングリスト:ts-zemi09@mx.ibaraki.ac.jp
 □ しかし,秘匿性を有する連絡はこの限りではない.



以下,雑談です ----------------------------------------------------------------

■ OKレベルをあげましょう.

「OKレベル」の定義: 自分が満足するレベル (または,諦めてしまうレベル)

研究活動を進めていけば少しずつOKレベルは上がっていきますが,
まぁー研究したての頃は,大体どの学生もOKレベルは低いものです.
OKレベルは,自己を奮い立たせる原動力です.
これを高めておかないと,社会に出た時に同期と差がつきます.
(大学院生は,一般的に高いレベルになっています)

要するに,
・出来なかったら,出来るまでやればいいじゃないですか.
・分からなかったら,分かるまで考えればいいじゃないですか.
・途中で止めてしまう(=明日に先送りする)ことが気持ち悪いと感じてくれば,成長してきた証です.

仕事(=研究)時間は莫大にあります.
テストじゃないので,制限時間は設定されていません.
研究室は24h,皆さんのために使用可能状態です.

社会に出れば結果のみが評価される過酷な世界です.
そんな環境においても,同期より一歩抜きん出て
活躍できる人材になって欲しいと考えています(仕事は出世した方が面白い!).


当研究室では,社会に羽ばたく準備をしてください.
つまり,結果を出すための自己流の方法を考え(方法は一人一人違うはず),
それを実践できるようになって欲しいと願っています.


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