ToDo(月次)メールの書き方

B4初期のTakeOff(日次)メールを終えたら,月次メールで毎月の研究プランをメールしてください.
必要に応じて,鈴木がコメントを返しますので,共同で毎月の研究プランを決めていきましょう.

[目的]

・毎月の研究活動を明確にする.
・先月の研究活動成果を自己評価する.
・ゴールを明確にする.
・進む方向を決める(コンパスを持つ).
・自己の研究テーマをマクロな視点で再考する.

[提出日]

毎月1日 (土日休日の場合は,第一週の月曜日).

[執筆の仕方]

基本は, 研究プラン
[これからの研究プラン] と [未達成プランの原因と対策を自己分析しましょう] の項目だけで結構です.

以下に見本を示します.
・これまでに完了したToDoは,■印 (必要に応じて省略可能)
・現在作業中のToDoは,☆印
・今後計画しているToDoは,□印,を付けておきます.
・定例報告会では,作業中ToDo☆の詳細を報告してください.
 報告を終えたら,☆印は■印に変化します.つまり「報告会で発表した後,ToDoが達成される」とします.
 したがって,各ToDoは「□印-->☆印-->■印」に変化します.
・ToDoには必ず 〆切 を書きます.〆切の無い計画は,計画ではありません.

件名: 月報-鈴木 H23.4.1
本文:-------------------------------------------------
メンバーの皆様

鈴木です.
今月の研究プランを更新したので報告します.

■[H23.2下] : アクセルロッドの進化ゲーム理論大会をMatalbで実装する.
■[H23.3上] : CNNのパラメータを変えた時の計算能力の表を作成する.
☆[H23.4中] : 動的SOMの妥当性を評価する.SOM上の距離(2次元)と入力データ間の距離(多次元)の相関係数を測る.
☆[H23.4下] : 学会発表のレジュメに掲載する図を作成. 
□[H23.5中] : 学会発表のレジュメとスライドの作成 --> ほぼそのまま卒研発表に流用する.
□[H23.5末] : 卒論とレジュメを書き始める.
□[H23.6上] : 他の数理モデル,経済データなどの実データで実験する.
□[H23.6上] : 実験に用いるデータ数を変える.
□[H23.6中] : 実験に用いるデータに観測ノイズを加えてみる.
□[H23.6下] : なぜ長期予測だとノイズがある方が予測リスクを見積もれるのか理由を明らかにする.
□[できるだけ早く] : 等時間間隔サンプリングの有効性の理由を考える.
□[H23.6末] : 卒論発表会のスライドを完成させ,練習を繰り返す.
□[H23.7中] : 卒論の完成&提出.
□[H23.7末] : 卒論を英文化しNOLTA投稿原稿を作成.
□[H23.7末] : NOLTA(国際会議)に原稿を投稿.
□[H23.8末] : PhysicaA(学術論文)に論文を投稿.
□[H23.8末] : 新テーマに着手.バギングとポートフォリオ理論を組合せてみる.

[未達成プランの原因と自己分析]
・プログラムのバグ取りに時間がかかり,研究が進まなかった.とにかく急いでプログラムを完成させるしかない! 
・思い通りの研究結果が得られず,計算方法の変更を行った.良い結果が出るまで,変更を試していくしかない!

[先月の研究活動の自己評価]
80点.思ったように進まなかったが,精一杯の努力を行えたので,それなりに充実感がある.

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[補足]

研究プランを考える際には, 研究プラン設定ワークシート ( PDF, WORD )を意識しつつ,作成して下さい.
発表での質疑応答対策にもなりますし,自己の研究をマクロ的視野で考える良い機会になります.
是非,下記の項目に関して,自信を持って答えられるようにしておいて下さい.

【Q1】 何が新しいのか? (アピールポイントの整理)

【Q2】 なぜ,Q1 の研究が必要なのか? (研究動機の整理)

【Q3】 では,どういう実験結果を示せば読者に Q1 の実現を納得されられるのか?

【Q4】 Q3 の実験結果の信頼性を強化するために何をすべきか?

【Q5】今度,どのような発展が考えられるか? (研究テーマの広がりも考えておこう)




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