海外発表を見据えた毎日の英語トレーニング

修士課程を卒業するからには,1回以上は海外で英語で発表すべきです.
英語発表が0回では,全国レベルで考えると平均以下の修士卒と言わざるを得ません.
(国内発表も0回だと,はっきり言って論外です)

ですので,英語発表が決まって慌てる前に,少しずつ(だけど継続的に)英語のトレーニングを行いましょう.

[簡単なトレーニング方法]

(1) プレゼン独特の言い回しを覚える.
(2) すきま時間に瞬間英作文を行う.
(3) 短めの文を音読する.
(4) 気軽に生の英語を聴く.
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(1) プレゼン独特の言い回しを覚える

英語発表が何たるものかを知らねば不安感を払拭できませんので,
まずは,プレゼンでどういった表現を使うのかを確認してみると良いでしょう.

書店に行けば関連書籍が沢山あることが分かりますが,そのうち数冊を研究室に用意しました. 是非,参考にしてください.

また,鈴木が過去に作ったプレゼンの台本も研究室にあります.
研究テーマが近いサンプルは,非常に役に立つと思います.
同時に,こんな程度の英語で良いんだーと思って頂けると幸いです.
実際,中学レベルの英語で十分です!

(2) すきま時間に瞬間英作文を行う

瞬間英作文とは,近年大ヒットした書籍: 英語上達完全マップ
が提唱しているトレーニング法です.
この書籍および瞬間英作文の書籍は,研究室にあります.
ぜひ読んでみてください.これならできそうだ!と思えるでしょう.
これは,質疑応答で返答する際の対策になります.

(3) 短めの文を音読する

質疑応答では,相手の質問を聞けないとマズいので,ヒアリング力を高める必要があります.
そこで,英語上達完全マップにも解説がありますが,音読 が効果的です.
音読の教材は何でも良いと思います.ですが,長続きできそうなものにしましょう.
例えば,過去に学習したことがあって意味を理解しているものが良いでしょう.
速読英単語(必修編) とか如何ですか? ダイアローグ1200 あたりも良いですね.
また,同著者が書いている みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
も良いと思います.

(4) 気軽に生の英語を聴く

市販の教材はCDのセリフがクリアなので,現実の英語を聞いたときギャップを感じると思います.
現実の英語には,訛りやボソボソ声など,CDには無い特徴があります.
そういった体験をするために,生の英語に触れましょう.
WEBサイトを2つ紹介します.

・NHK World

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/
こちらはPC, iPhone, iPad, Androidでも観れます.
スマートフォンをお使いならば,ダウンロードしてみてください.無料です.便利な時代になりましたねー

・TED

http://www.ted.com/
こちらは全世界のプレゼンが観れます.どれを観れば良いのか困ったら,まずは下記のサイトを観ると良いです.
http://www.chem-station.com/blog/2010/05/-tedcom.html


以上は私の案ですが,英語学習は継続することが最も重要ですので,皆さんの興味をそそるトレーニング方法を採用してください.
そして,英語発表に尻込みすることなく,どんどん新しい挑戦をしてください.それが大学院生の使命です.

[英語はハードとソフトで考える]

皆さんは,中学1年生の英語教科書だったら難無く"読める"と思いますが,ネイティブの発話速度で音声が流れてきたら理解できるでしょうか?
また,中学生レベルの文法だったら難無く会話できるでしょうか?
この答えがNoであるほど現場で英語を使えません.悲しいことにこういった傾向にある人ほど,英語学習は単語暗記が重要だと思いがちです.
しかしそれは大きな誤りです!

ここで,英語能力をゲーム機のハードとソフトに例えてみましょう.

・ソフト = 場面別の単語力や表現力  (例: プレゼン表現,論文で使う表現,会議表現,電話表現,カジュアル表現)
・ハード = 文法高速処理能力  (例: 高速ヒアリング力,高速スピーキング力,高速リーディング力)

つまり,ハードがファミコンだと,いくら高度なソフトを買ってきても動かないんですよ!

ですので,英語学習における最優先課題は,自分がPS3になること です.
これを実現するには,上記のトレーニング法が有効だと考えています.中学レベルの教材で結構です.

ハード面を強化した後,ソフト面は自分に必要なものを選んで修得すれば良いですし,また仕事などの経験を通じて身に付けることもできます.
修士課程では「プレゼン表現」「論文で使う表現」といったソフトを身に付けます.


[補足]
先にソフト面を強化しても,確かにTOEICなどテストの得点は上がります.
しかし,本当は速くて良く分からない英語なのに,覚えた単語や表現だけを寄せ集めて連想ゲームができるようになったに過ぎません
ビジネス現場では,連想ゲームで良いはずありませんから,テストでは測れない真の実力が問われます.
ですので,テストのような偽りの実力ではなく,最初から真の実力(=使える英語)を目指して頑張りましょう!


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